2014年7月28日月曜日

カタルシス効果(cathartic effect)


心の内にあるさまざまな不安やイライラ、苦悩や怒り等の感情を言葉にして表現すると、その苦痛が解消され、安堵感や安定感を得ることができます。これを精神分析の用語では、カタルシス効果と呼び、「心の浄化作用」とも表現されます。

人は、苦痛を発散し、解消することができないと、心身症などの身体現象、暴力や自殺などの行動現象、不安やノイローゼなどの心理現象といった問題が表れると考えられています。カウンセリングの中では、カウンセラーがただひたすら話を聴き、相談者を受け止め、不満や鬱積したものを吐き出させるようにすると、相談者は安堵感や安定感を得ることができます。これはまさにカタルシス効果と呼ばれるもので、相談者とカウンセラーの信頼関係ができて初めて、得られる効果でもあります。

0 件のコメント: