2014年1月6日月曜日

「仕事力」の3つの領域

スタンス

 「スタンス」は仕事をするうえで、最 も基礎になるチカラ、「仕事力」の土台です。「働く」「仕事をする」といったことに対する「基本的な考え方」や「価値観」がその代表でしょう。「仕事に責 任を持って、真面目に取り組むべきだ」と考えている人のほうが、「仕事は適当に、要領よくこなせばいい」と考えている人よりも、継続して高い成果をあげる ことができます。また、「嫌だけれど、仕方なく仕事をする」と考えている人と、「仕事を通じて自分の成長を図りたい」と考えている人では、身につく「仕事 力」には大きな差が開くでしょう。  スタンスの形成には、持って生まれた「性格」、幼年期から青年期に至る「環境」、家族や身近な人の「職 業観」、それぞれの人が固有に持っている「興味・関心」「嗜好」などが大きく影響しています。一般的には20代の後半までに形成され、知らず知らずのうち に身についているものが多いようです。ですから、スタンスの形成には、初めて職業に就いた際の組織風土や、上司・先輩の影響が大きいと言われています。

仕事力の中核のトランスファラブルスキル

 「トランスファラブル(transferable) スキル」とは文字通り「移動できるスキル」のことで、「ポータブルスキル」と呼ばれることもあります。いったいどこに「移動できる」のかというと、会社や 業界、そして職種の違いを越えて移動できるのです。  どんな業界で、どのような職種で仕事をするにしても、仕事をするために必ず必要とされ る「共通のスキル」がトランスファラブルスキルで、いわば、「仕事力」の中核スキルです。そして、トランスファラブルスキルは「対自己スキル」「対人スキ ル」「対課題スキル」3つの領域に分かれています。  このトランスファラブルスキルが充分でないと、どのように高い水準のテクニカルスキル を持っていても、組織の中でそれを発揮することができません。そして、このスキルの最大の特徴は、「実際の仕事を通じて身につけ、磨いていくスキル」 だということです。

0 件のコメント: